食品内のたんぱく質は、
・動物性たんぱく質…肉・魚・卵・乳製品
・植物性たんぱく質…穀類・豆類など
に分類され、その生物価により生体で消化吸収できるたんぱく質量が変わってきます。
1gで約4kcalのエネルギー源となります。
食事で摂ったたんぱく質は、アミノ酸として消化吸収され、筋肉や皮膚、内臓、被毛、歯や爪など体を作る材料として体内で再合成されます。
また、病気と戦う免疫抗体や体の機能を整えるホルモン、消化や代謝機能に関わる酵素の原料にもなっています。
このように、たんぱく質は生命活動を維持するために最も多様な機能を持つ栄養素です。
動物体を構成する20種類のアミノ酸のうち、体の中で十分につくることができないアミノ酸を必須アミノ酸と呼び、犬の場合は10種類あります。(ヒト9種類・猫は11種類)
犬の必須アミノ酸
アルギニン・ヒスチジン・イソロイシン・ロイシン・リジン・メチオニン・フェニルアラニン・スレオニン・トリプトファン・バリン
AAFCO※1においては、一般的なドックフードの場合、乾物量※2で
・成長期用フード…22%
・成犬維持用フード…18%
以上のたんぱく質含有が望ましいとされています。
※1 AAFCO...米国飼料検査協会のこと。ドッグフード栄養基準、ラベル表示などに関するガイドラインを設定しており、日本のドッグフード公正取引協議会の規約でもAAFCOの栄養基準を採用しています。
※2 乾物量...水分を含まない状態の量