食品内の脂質は、

・動物性油脂…バター・ラードなど主に常温で個体

・植物性油脂…種子類やナッツなど主に常温で液体

に分類されます。

1gで約9kcalのエネルギー源となります。

 

 

脂質は効率の良いエネルギー源であると同時に、細胞膜の原材料でもあり、体温調節脂溶性ビタミンの運搬ホルモン胆汁の合成などの生理機能の維持に欠かせない栄養素です。

 

 

体内で合成できない脂肪酸を必須脂肪酸と呼びます。

犬の場合(人と同様)

・オメガ‐6系脂肪酸

・オメガ‐3系脂肪酸

があり、これらを食事で補う必要があります。

 

必須脂肪酸を多く含む食品

オメガ‐6系脂肪酸 紅花油・コーン油・ひまわり油・肉類
オメガ‐3系脂肪酸 亜麻仁油・えごま油・魚油(EPA・DHA)

 

 

脂質が不足すると、脳や体の生理機能が上手く働かなくなったり、被毛の劣化や脂漏症・外耳炎などの皮膚障害を起こす原因になります。

また脂肪酸は酸化変性をしやすい特性があり、そういった油を長期的に摂取した場合、心臓や膵臓・肝臓疾患など様々な疾病に繋がることがあります。